不妊治療を始めるかどうするか…の判断のキメてになる要因の一つに、通院が可能かどうかがあると思います。
仕事との両立が出来るのかどうか、自分の日常がどこまで変わるのか?
通院の頻度は個人差があって正解はありませんが、これから先どんな日常になるのか、通院頻度はどう変わっていくのかを私の体験になりますがお話ししたいと思います。
不妊治療の病院は月何回くらい行くの?
不妊治療を行う病院によって診療日に違いはありますが、大半の病院が完全予約制となっていて通院は月経周期が基準になります。
まず治療を行う前に行われるのが不妊検査です。
ホルモン基礎検査、血糖値検査、脂質検査、前胞状卵胞測定、抗ミュラー管ホルモンなどなど、少なくても4回は通院が必要になります。
もちろん男性も3つの検査が行われますので最低でも2回は通院しないといけません。
全ての検査が終わると、改めて夫婦一緒に通院して治療方針を主治医と相談して決めることになります。
この治療方針は人によって異なるので、同じ体外受精であっても治療方針の内容は違います。
治療の流れは同じで、治療前の検査→卵巣刺激→卵子の成長具合により採卵日決定→採卵→移植→妊娠判定となります。
卵巣刺激方法には「ロング法」と「アンタゴニスト法」「自然周期法」とあります。
ロング法が一番定番の方法なのですが、私が通院していた病院ではだいたい月に6日通院が必要でした。
ただ卵胞を育てる為の薬を注射するのが10日間あり、自分で注射する場合は通院は増えませんが病院で注射をしてもらうとなると余分に10日間毎日通院する必要があります。
アンタゴニスト法だと最短で5日の通院となりますが、こちらも卵胞を育てる注射は欠かせないので10日程通院が増える可能性があります。
卵胞が14mmまで育つと次は勝手に排卵をしない為の注射が必要となるので、こちらも通院が必要です。
ただ、どちらの方法であっても卵胞の発育によっては採卵日がなかなか決まらないだけではなく、頻繁に超音波検査をする必要があります。
そして採卵日の2日前の深夜に卵胞を成熟させる注射を打ちに病院に行きます。
採卵日当日は夫婦で病院に行き、旦那さんが採精をしている間に妻は点滴の準備を行います。
採卵日が決まったらネイルは完全に消す、当日はメイクをしない、指輪やピアス(イヤリング)もダメなので、美容院やネイルサロンは採卵日によっては先送りになるかも…
不妊治療の病院は休日も営業しているの?
不妊治療はとにかく月経周期と卵巣刺激の状態が治療の基本です。
そのため、場合によっては病院が休診日と重なる事もあります。
その場合は、多少スケジュールが変更になりますが、土曜日に体外受精の患者だけの診察日を設けている病院もあります。
私が通院していた病院では、月曜日から金曜日は全ての患者が治療を受けられますが土曜日だけは体外受精の患者さんだけが治療を受けることができました。
友人が通院していた病院では土曜日も普通に診察があったので、平日に仕事をしていた人が土曜日に集中しているため待ち時間が相当長かったそうです。
病院を選ぶ時は、診療日と病院の駐車場がどれぐらい混雑するのか?近隣にコインパーキングはあるのか?会社までどれぐらいの距離なのかなどをチェックしておきましょう!
不妊治療の病院の待ち時間はどのくらい?
病院は何かと待ち時間が長い!!
不妊治療の病院だと待ち時間は更に長いんですよね…
受付が終わると採血があるんですが、この検査結果が出るまでが1時間あり順調であれば結果が出る頃に診察の順番がきます。
診察時間は20分前後で終わりますが、治療中は何かと不安な事が多いので主治医に色々相談したい患者さんもいますので30分ぐらいは診察室から出てこない事もたまにあります。
私は平均で1時間半ぐらいの待ち時間で通院していました。
医師が緊急手術や急患の対応をすると、予測不可能なぐらいの待ち時間になり私は最高3時間待ちました!!
ただこの時は待ち疲れて呼ばれた時は涙目になってました(笑)
不妊治療を行っている病院は大半が大きな総合病院なので、待ち時間は覚悟が必要です!!
時間潰しが出来る何かを持っていた方が良いですよ。
私は良い機会だったので、好きな作家さんの小説を熟読してました♪
普段読書をする機会が少なかったので、ゆっくり読書が出来ましたし、待ち時間を利用して広い病院の敷地内を探索したりしてました。
治療も通院も待ち時間も大変ですが、何か楽しみを見つけると少しは気持ちが楽になりますよ。
さいごに
私の最初の不妊治療は個人クリニックでしたが、ステップアップするのを前提に本格的な不妊検査を受けつつチョコレート嚢腫の手術を受けても良いようにと市内にある大きな総合病院を紹介されたので、病院選びをする余裕はありませんでした。
病院の駐車場は朝9時には駐車待ちの行列!!高速道路は微妙に遠いし交通量は多い。
仕事が昼からでしたがギリギリな時もありましたし、卵巣が腫れて自宅安静を指示され急きょ休む事も度々ありました。
なのでどうしても職場の理解を得る事が必要でしたし、理解を得るのに時間はかかりました。
心無い言葉を言われる事も沢山ありましたが同僚や上司3人に不妊治療をすること、どんな治療になりそうなのかを勇気を持ってありのまま伝えました。
責任ある役職に就いていたので、仕事と治療の両立は大変で最終的には治療に専念するために退職。
すると、退職した2か月後に我が子を授かれました!!
どれだけ仕事がストレスだったのかが分かった気がしました。
これから始まる治療では、「仕事を辞める」という選択肢が浮上する事も出てくると思います。
不妊治療はそれ程に心身共に簡単に続けられる事ではないという事だけ知っておいてくださいね。