虚礼廃止を取り入れている企業が増えてきましたが、まだまだ根強い習慣が残っているのが「お中元」「お歳暮」ですよね。
品物を選ぶのも大変ですが、受け取ってお礼状を書くのは慣れていないとこれまた緊張して心が大変です(^^ゞ
私自身は結婚するまではお中元もお歳暮も贈ったことがないのでお礼状を書いたことがありませんが、結婚した途端に身近になりました。
送り主が旦那の会社の関係者となれば受け取ってそのまま放置は絶対ダメ!!
何をしなくてはいけないか?それは「お礼状」です。
書き方はかしこまらなくて良いと言われてもどんな事を書けば良いのか分からないと、書きたくても書けませんよね。
そこで簡単にお礼状が書ける基本例文をご紹介しますね♪
お歳暮のお礼状主人の代筆は良いの?
「旦那の関係者から届いたんだから、旦那がお礼状を書けば良い」そりゃ御もっとも!!
といかないのが夫婦です(^^ゞ
妻が何もしない訳にはいかないんですよね。
旦那の会社の上司や部下、同僚、取引先から届いたのなら、翌日にでも口頭で旦那が御礼を伝える事が出来ますがそれとは別でお礼状を
出す方がベストです。
といっても、年の暮というのはどこの企業も大忙しで旦那は疲れて帰ってお礼状を書く気力が残っていない可能性もありますし、ダラダラと日が経ってしまって相手に対して失礼になりかねません。
なので旦那に変わって妻がお礼状の代筆をしましょう。
お礼状は基本的に受け取って2~3日以内に投函出来るように、便箋と封筒、切手を前もって準備しておくと良いですよ。
便箋はくれぐれもキャラクター、ファンシー、ポップといったカジュアルなタイプは避けて白が基調となっているシンプルなタイプ、和紙など「大人な便箋」を用意しましょう。
お礼状の最後に旦那のフルネームを書いた下に妻の名前(下の名前だけ)を書きますが、ここで注意!
例えば、御礼 太一 礼子 夫婦だとします。
旦那の言葉を妻が代わりに書く場合は 御礼 太一の下に「代 礼子」と書きます。
妻が妻の言葉でお礼状を書いた場合は 御礼 太一の下に「内 礼子」と書きます。
ただ、代でも内でも投函前に旦那に文面の確認はしてもらうようにしてくださいね。
お歳暮のお礼状妻の代筆で部下への書き方は?
例えば旦那が昇格して部下からお歳暮やお中元が届くようになったら…もう一気に妻は忙しくなってしまいます!!
(忙しくなってみたいものですが(^^ゞ)
上司や取引先だとある程度の文面が決まっているので、言葉をちょっとずつ変えれば毎回悩む必要はありません。
では送り主が旦那の部下だったら??
目下になるのですが、ため口や友達に話すような文章はダメ!こういう言い方はしたくはありませんが「常識が足りない嫁」とレッテルを貼られてしまう可能性が非常に高い!
なので、部下に対するお礼状といえども礼儀が必要ですよ。
お礼状の構成としては
1.頭語と時候の挨拶
2.お歳暮(お中元)のお礼
3.相手への様子と気遣い
4.結びの言葉(結語)
5.日付と差出人夫婦の名前
となります。
こうなるとハードル高く感じますよね!
ですがまず頭語である「拝啓」を書き一文字程の空間を開けてから時候の挨拶を書きます。
12月にお礼状を出すなら時候の挨拶は「年の暮」「厳しい寒さが続く」「年の瀬を迎えて何かと忙しい日々」「早いもので今年も残りあとわずか」といった年末を想像する単語を織り交ぜた挨拶にします。
そして受け取った品物に対するお礼ですが、食べ物であれば「家族揃って食べるのが楽しみです」「とても美味しそうですね」と言ったように感想も入れると受け取って喜んでくれていると感じてもらえます。
洗剤など消耗品であれば「ご丁重なお歳暮をお贈りいただき ありがとうございます」「たいそうな品物をお贈りいただき ありがとうございます」と書くと無難ですね。
(消耗品は感想に困る事があるのでね…)
そして相手への様子や気遣いというのは、要は旦那がお世話になっていること、寒いけれど頑張ってくださいという内容の文面です。
最後に「敬具」(結語)を書いて旦那の名前をフルネームで書いた下に妻の名前を書きます。
部下だから、上司だから、取引先だからでさほどに文面が変わるわけではありません。
なので多少の言葉を入れ替えるだけなのでお礼状は難しくはないのです。
お歳暮が届くということは、お中元も届くという事なので予め自分なりの文例を作っておくと良いかもしれませんね。
お歳暮のお礼状の文例 部下宛ての場合は?
では実際に部下宛てにお礼状を書くとしたら、私ならこう書きます。
早いもので今年も残りあとわずかとなり、何かとお忙しい中結構な品物をお送りいただきましてありがとうございます。
寒さ厳しき折、風邪など召しませんようご自愛くださいませ。
よい年を迎えられますようお祈り申し上げます。
敬具
平成○○年12月○○日 御礼 太一
代 礼子
お歳暮のお礼を代わりに書いているので、旦那が世話になっているなどは書かなくても大丈夫です。
旦那が妻に「来年も頑張ろう」と言ったのであれば、「仕事の上ではお互いよく頑張り抜きましたが来年もお互い頑張りましょう」と
書くと完全な上から目線の文面にならないので印象も柔らかくなります。
一番困るのが、旦那が普通の話し言葉で文面を妻に伝え、それをお礼状に相応しい言葉に直す事です。
何と言っても日常使わない言葉にするので、あなたのボキャブラリーが鍵を握ります!!
難しくなったらまず短文にしてみます。
「寒さが厳しいけれどお元気ですか?」ここからタメ口言葉である「けれど」をお礼状らしい言葉遣いに変えていきます。
すると「寒さ厳しき折、」となるわけです。
「幸せー」なら「幸いです」「贈ってくれた」は「お贈りいただき」といった感じです。
あまり力が入るとチンプンカンプンな文面になるので無理をする必要はありませんが、お礼状に慣れておくに越したことはありませんよ。
丁寧な文章が書けるようになると、舅姑や恩師への手紙が楽勝で書けるようになりますよ♪
さいごに
お礼状となると何だかハードル高く感じますよね。
私が専門学校在学中にビジネスマナーの講義の時、お礼状の書き方などを学びましたが今まで書いたこともなければ口にした事もない言葉を前に私に出来るのは「丸暗記」!
ですがあっという間に壁にぶつかりました(-_-;)
で講師に相談したところ、先ずは自分の言葉で書きだしてから不要な話し言葉を変えていくやり方を教えてもらいました。
それからはお礼状に対する恐怖心や緊張感はかなり和らいできたので、皆さんのお役に立てれば幸いです♪