手湿疹は労災の対象か?理解のない職場での治癒のための対策は?

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例えば飲食店や美容室に行くと、指先が絆創膏を複数貼っている痛々しい従業員を見たことはありませんか?
私が印刷会社に勤めていた時にも一人手荒れが酷くなった後輩がいました。

そうです、明らかに職場の環境で手湿疹を発症しているのです。
ですが、後輩もそうですが上司や社長には相談できないどころか理解すらしてもらえない職場も悲しい事に多いのが現状です。

手湿疹が労災の対象なのか??
まずそこが気になる所ですよね。
そして何も理解を示してくれない職場での手湿疹のケアについて、まとめてみましたので参考にしてくださいね。

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手湿疹は労災の対象なの?

手荒れ程度で冬場限定であれば、乾燥しているからねで話は済むんですが、手湿疹はそうはいきません。
季節関係ないし、症状は頑固だし時として強い痒みすら伴う厄介な病気なのが手湿疹の特徴です。

しかも、手湿疹はなかなか治らない上にケアが不十分だとどんどん悪化していく重度の手荒れで、ご存じのとおり別名「主婦湿疹」(なぜに主婦なのかは水仕事が多い=主婦だから??)正式病名は「接触性皮膚炎」です。

手湿疹と聞くと軽く感じますが「接触性皮膚炎」という病名を聞くと、ちゃんと病気なんだと分かります。

では労災と聞くと、つい「怪我」を思いつきますよね。
例えば、私が以前実際に体験した事ですが、私が印刷会社で働いていた時の事です。
厚紙をカッターナイフで切る作業をしていた時、間違って左手の親指をざっくりとカッターで深く切ってしまいました。
そうです、これは完全なる「労災」。
私の不注意によるものですが、労災として認定されました(事務員さんからは何故か文句を言われましたが…)

労災というのは従業員が業務が原因で怪我などをした場合にかかる治療費(医療費)を労災保険から支払う制度であり、事業主は労災保険に加入する義務があるのです。

ただ、飲食店や美容室、理容室などでは多くの人が手湿疹に悩まされているのに労災として認められにくいのが現状なんです。
その理由として、例えば洗い場で使っている洗剤を触った人(使った人)全員が手湿疹になれば、事業主は労災として認めるしかありません。
ですが、手湿疹の難点は発症する人としない人がいる事です。
体質が左右する事もあるので、職場の環境が原因だとは断定しにくく発症のきっかけが自宅で使っている洗剤の可能性もあるからなんです。

ですが、明らかに職場でしか使っていない洗剤だったり、薬液だったりすると労災認定の対象になります。
なので、後は診断してくれた医師の腕次第!
間違いなく職場が原因だ!と認めてくれれば、事業主も労災と認めるしかありませんね。
(ただ、その後の職場での居心地は変わってくるかもしれませんが…)

手湿疹の治癒におすすめの対策は?

手湿疹にはこまめなケアが重要なのですが、介護職や理美容系だと一日に何度も何度も手を洗うので何度も何度もクリームを塗らないといけなかったり(これが結構面倒くさい)、クリームを塗る時間がなかったりしますよね。

まず、職場で水や洗剤を使う時はグローブ(ゴム手袋)やビニール手袋を使用しても良いのかを聞いてみると良いかもしれません。
その時に、接触性皮膚炎を発症したことを伝え(手湿疹と言わない方が良いとは思います)、日々のケアの仕方を上司もしくは事業主に説明をしておくと良いですね。
労災は認定しないけれど、手袋ぐらいなら許可してくれるかもしれません。

私の後輩は職場で手袋は認められなかったので(安全面の問題で)、職場にある救急箱の中のちょっと高級な絆創膏を毎日使ってました(笑)

例えば水を触る前に必ずクリームを塗ってみたり、トイレの後手を洗ったらすぐにクリームを塗る、段ボールや紙を触る作業の前後でクリームを塗る、といった感じで、とにかく小まめにクリームを塗る事が一番です!

手湿疹に手袋が使えないときはどうする?

手湿疹でも手袋をしてはダメだという鬼のような職場も残念ながら多くあります。
それは決していじめている訳ではありませんよ。
労務士の事務所で働いていた時に実際にあったことですが、安全面や衛生面を考えると手袋を許可出来ない事情もあります。

その時にはポケットにクリームを入れておいて、水仕事が多ければ水に強いクリームを使うのも一つの方法です。
休憩時間は手袋をはめて少しの時間でもしっかりケアしてあげるのも有効です。

そして、多少の痛みを覚悟の上で液体絆創膏も有効です。
患部に塗った瞬間が痛いんですが、湿疹部分に蓋をしてくれるのでクリームのように流れ落ちたりしません。
しかも簡単には剥がれないので、安心です。

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絆創膏をこれでもかってぐらい貼るのも良いんですが、仕事をしていると次第に淵が剥がれてきて見た目も衛生的にも良いとは言い難い事がありますよね。
それならば、仕事中は液体絆創膏で仕事が終わったら速やかにクリームを塗って手袋はめてしっかりケアをしてみるのはどうでしょうか?

また、休みの日は念入りにケアをしてあげるのも大切ですね。

さいごに

労災って手続きが面倒らしいんですよね。

病院によっては様式が違ったりするので、それに対応していかなくてはいけないから事務員さんも大変です。
しかも、労災保険て車などの保険と同じで保険を使わなかったら安くなるといったメリットがあるので会社は使いたがらない事が多い。
個人的にそれって保険代はメリットと言えるけれど、労基署に訴えられるリスクを考えたら保険を使った方が確実に良いのではと思ってしまいます。

手湿疹を労災として認めてほしいと言い難い部分は少なからずあるかと思います。
ましては職場で悩んでいる人が少なかったり泣き寝入りするしかない環境であれば、残された道はただ一つ!
(これ見よがしに)マメにケアをする事!!

余りに重症な場合は転職を視野に入れるのも一つの選択肢ではありますが、そう簡単に転職は出来ませんよね。
それならば、やはり上司や事業主に正面からぶつかって解決策を見つける方が良いのかもしれませんね。

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